「医学の発展に貢献する研究医をめざすコースがあります。」

研究を志す学生に魅力的な特別コース

順天堂大学では、医学部と大学院をシームレスにつなぐ特別コース「基礎研究医養成プログラム」を設け、基礎研究医をめざしたいという学生の希望にこたえています。このコースは研究医特別選抜枠で入学した学生のほか、一般入学の学生も数多く参加し、研究への道が開かれています。また様々な支援制度を設けて学生の研究活動を支援しています。

医学部1年次で、興味のある複数の研究室（ラボ）にて研究を体験するラボローテーションを経て、所属する研究室を決定。2年次から本格的に研究を開始し、学会発表や留学も経験できます。大学院カリキュラムの講義も一足早く受講し、医学部の勉強と並行して研究を継続することができます。

医学部在籍中に大学院単位の一部を取得できるので、大学院では、留学や初期臨床研修との両立も可能になります。博士号を取得した後は、順天堂大学の教員として採用され、研究医としてのキャリアと活躍の場が広がっていきます。

順天堂大学 基礎研究医養成プログラム
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「研究者になりたいという夢を順天堂大学ならかなえてくれる」

基礎研究プログラム参加学生のインタビュー

注目を集める研究分野に大学在学中から取り組む

野沢裕貴さんは、「基礎研究医養成プログラム」で生化学第二講座に所属してライトシ—卜顕微鏡の研究に取り組んでいます。

「研究者になるというのは、子どものころからの夢でした。順天堂大学のように研究医をめざすコースがある大学はめずらしく、入学後に研究に専念できるという期待感も大きかったですね」

野沢さんは入学後に5つの研究室をローテーションしました。その中から生化学第二講座を選んだのは、組織透明化技術とライトシート顕微鏡という新しい研究分野に惹かれたからです。
身体の組織を透明化する技術と、ライトシート顕微鏡という2つの技術を融合させることで、将来は老化やがん、認知症などの重要な課題の研究に役立つと期待されています。

ライトシート顕微鏡は、生物学や神経科学の研究で使用される先端的な顕微鏡の一種です。レーザ—光を薄いシート状にし、その光をサンプルに照射して画像を取得します。これにより、3次元の生物学的構造を非常に高い解像度で観察できるようになります。

「ライトシート顕微鏡できれいなイメージングを行うには、制御ソフトウェアのプログラミングが欠かせません。生化学第二講座に入ったらすぐに、洲﨑悦生主任教授からpythonやC＃といったプログラミング言語を勉強するように指導していただきました」

ライトシート顕微鏡をゼロから組み立てる

野沢さんは現在、ライトシート顕微鏡を自ら組み立てています。市販の部品を選び、組み立てて性能を上げるための調整を積み重ねます。完成品をオーダーメイドで購入するよりも、5分の1ほどのコストでできるということ。コストが下がれば、臨床現場に導入して3次元で検体を撮影することが可能になるそうです。
「ゼロから組み立てて、調整して、ソフトウェアも開発して、まさにプラモデルをつくるような感覚です。世界に1台しかないライトシート顕微鏡だと思うと研究にも力が入ります」

将来、大学院修了後は留学も希望しています。
「父がベルギーに工学で留学した経験があり、人生でも一番楽しかった思い出の―つだと話しています。順天堂大学は留学を支援する体制も整っており、私もぜひ行きたいと思っています」

医学部の勉強と研究を両立させ、さらに水泳部では部長も務めている野沢さんは、どのように時間をつくっているのでしょうか？
「水泳部は週2回の活動ですが、練習は夜からなので授業と部活の間は研究に使えます。3年生になると授業がない日もありますし、実習の前後など、研究室にはほぼ毎日顔を出しています」

医学部の学修や医師国家試験対策は、順天堂大学の高いレベルを考えると全く心配はしていないという野沢さん。
「優秀な先生方、充実した支援体制、先輩や同期のレベルも高いです。同じ学年の六分の一は研究室に所属しているくらい、研究に関心をもつ学生が多い。ラボ同士もオープンアクセスでつながっていて、インタラクションをとりやすい環境なので、研究医をめざすなら、ぜひ基礎研究医養成プログラムをおすすめしたいです」

掲載冊子

こちらの記事掲載冊子は「ForMマガジン 03」です。

※2023年11月時点の取材内容

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