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大学topics
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開学100年にわたる歴史に裏付けられた教育で、豊かな人間性と優れた臨床能力を兼ね備えた「より良き臨床医」を育成する東邦大学医学部。
建学の精神である「自然・生命・人間」の探究のため、6年間一貫した「全人的医療人教育」を柱に、多彩な教育を展開しています。
本学医学部の教育では「豊かな人間性と知識技能に満ちたより良き臨床医の育成」をめざしています。「自然・生命・人間」の探求という建学の精神が示すように、単なる知識や技術の修得だけでなく、医療人としての人間性を重視した教育を実践するために、「全人的医療人教育」を6年間一貫したカリキュラムとして展開しています。
まず医学部生は入学するとすぐに3日間の「フレッシュマンキャンプ」に参加します。これは1975年頃から始まる伝統で、かつては学外で実際にキャンプを行っていましたが、コロナ禍を経て現在は大学内でのオリエンテーションとなっています。グループワーク、シミュレーターを使った実習などを行い、医学生としての心構えを養い、同級生同士や教員と親交を深めていきます。
キャンプを終え医学部の学修が始まります。本学独自に展開しているのが、「全人的医療人教育」です。1年次から6年次まで必修科目として計170時間以上にわたって実施しています。本学医学部の学び方の基本や大学生活について学ぶ「レディネス」からはじまり、「倫理」「コミュニケーション」「プロフェッショナリズム」をテーマに段階的に学んでいきます。これらの人間教育を大きな柱に加える学びは、東邦大学医学部ならではのカリキュラムといえます。
医学部だけでなく、本学の薬学部、理学部、看護学部、健康科学部が連携し、学部横断的な教育を行う「共通教育プログラム」も特長のひとつです。他学部の学生と一緒に学び、交流を通して、患者さんを中心とした多職種連携の重要性を理解し、必要なコミュニケーション能力を身に付けます。合同授業やグループワーク、実習をとおして、異なる専門性を知り、それぞれの立場から学生同士が意見を交わすことで、将来、医療現場で求められる多角的な視点や協働姿勢を育みます。医療人としての土台を築く、実践的かつ人間性を育む場となっています。
その他にも学生の自主学修を促すために「フレキシブルタイム」をカリキュラムとして組み込んでいます。学生自身が自ら学習計画を立て、自己研鑽に励むための時間です。自ら課題を見つけ、課題に真摯に向き合う姿勢が後々の大きな力につながります。
学生全員が必修で医学論文に取り組むことも、本学医学部の大きな特長です。一人ひとりの学生に指導教員が付いて、学生それぞれが独自にテーマを設定します。2年次から5年次までかけて研究の基礎から研究倫理、論文の書き方を学びます。学生が自主的に研究を進めていき、論文を完成させます。 医学が日進月歩で進化する今日。
本学のめざす「より良き臨床医」として、患者さんを診療する臨床に就きながらも、生涯にわたって医学的探求のマインドは大切になります。
入学直後に行うフレッシュマンキャンプは、学生同士の交流を深めるとともに、医学生の心構えを涵養します。
このなかで行うグループワークは、学生のグループに教員数名が加わって、テーマについてディスカッションしながら意見をまとめて発表します。教わって覚える勉強ではなく、学生たちが自ら考え結論を出すアクティブラーニングの基礎を実践します。そのほか、縫合実習、内視鏡外科実習など臨床の様子に触れられるプログラムもあります。


1年次から6年次まで一貫した、本学オリジナルの「全人的医療人教育」カリキュラムがあります。
知識や技術を覚えるだけではない、より良き臨床医を育てる人間教育で、生命・医療・研究の「倫理」、医師の「プロフェッショナリズム」、多職種や患者さんとの「コミュニケーション」などについて学びます。早期体験実習もこの一環で行います。
学外の福祉施設実習では、高齢者や障がい者の方々とコミュニケ-ションを取り、援助を必要とする人への理解や思いやりの心を養います。

自然・生命の科学を探求する本学の5学部が、学部を越えてともに学ぶ共通教育や合同教育プログラムがあります。
グループワークなどを行うなかで、医療・科学分野の多角的な視点に気づきます。 「チーム医療演習」は全学部が参加し、2日間にわたるワークショップを実施します。学部混成グループでディスカッション、シミュレーション実習、ロールプレイなどを行い、チーム医療を実践的に学びます。


必修カリキュラムの1つである医学論文。
担当教員が付いて学生一人ひとりを指導しますが、基本は学生が自立的に、資料収集・実験・データ解析などのプロセスを進めていきます。 2つの論文形式があり、総説型論文はテーマに沿った文献・資料を集め、分析や考察をします。原著型論文は研究室で学生が実験を行い、データ解析や考察をします。

4年次からの臨床実習に向けて、さまざまな検査や診療手技の実習を行います。
診療参加型実習では実際に患者さんに対して医療行為を行うため、充分な技能・知識・態度を身に付けなくてはなりません。シミュレーターを使い、学生同士で模擬診療などを行うことで臨床技能を身に付けます。


4年次から始まる診療参加型実習では、指導医のもと、患者さんから病歴を聞き、診察・検査を行い、治療方針を検討する、診療チームの一員として実習します。
実際の診療には予め正しい答えはありません。疾患だけでなく、患者さんの状況や生活背景などの全体を見て、様々な選択肢の中から考えていかなくてはなりません。

東邦大学では医学英語教育に力を入れており、1年次から4年次まで医学英語を必修としています。
海外提携大学との交流も盛んで、海外26大学と提携しており、特に近年ではポーランド・台湾・タイなどの大学との連携を強化しています。

池田 隆徳(Ikeda Takanori)
いけだ たかのり
東邦大学
大学院医学研究科長/医学部長
大学院医学研究科 内科学講座循環器内科学分野 教授
医学部 内科学講座循環器内科学分野 教授
こちらの記事掲載冊子は「受験ガイド2026」です。
※2025年6月時点の取材内容
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