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大学topics
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池田 隆徳 氏
大学topics
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北里大学医学部の創立50周年記念事業として2024年10月、医学部新校舎(新M号館)が完成しました。
これは、最新の医学教育と研究環境を提供する本学医学部生の基盤となる施設です。講義室や研究室、学生窓口、教員の居室、コミュニティスペースなどが集約され、学習環境の利便性がより向上しています。病棟、臨床教育研究棟(IPE棟)更には他学部ともブリッジでつながる構造が特徴で、多職種連携教育のハブとして効果的に機能します。学生たちは臨床実習に出る前の先輩たちの姿勢や実習などを見ながら、または病院を行き来する臨床医の姿を見ながら、日々過ごし学びます。医療人としての自覚やキャリアステップを屋根瓦式に代々伝え、優れた医師となるマインドを育んでいくことができる環境です。
講義室は用途に合わせて最適な広さ、設備で配置し、大講義室ではスクリーン設備を充実させ、収録システムも備えています。近い将来には講義のオンデマンド配信など、より自由度のある学習環境を実現させていきます。また、チュートリアル授業やOSCE利用に最適な少人数向けの小教室も充実させました。
実習室では解剖学実習室を刷新し、最新のホルマリン除去・排気システムの導入や各解剖台にカメラを設置。2年次の解剖学実習のみならず、6年次の臨床解剖学実習や病院医師も活用するなど用途を拡げています。その他にも各階には自学スペースやコミュニティスペース、パウダールームなどを設け、学生生活を多方面から支えています。
医療系学部が集まる相模原キャンパスは「チーム医療教育」が充実していることが特徴です。「チーム医療論」、「オール北里チーム医療演習(医療系学部の学生約1,200名が参加)」に加えて海外の学生も参加する「国際チーム医療演習」など、他学部の学生、多種職の教職員と交わりながら学修できるプログラムは北里大学ならではの魅力といえます。
創立から約50年、次の50年に向け、歴史と伝統を胸に受け止め、新しい歩みが始まりました。2025年度の新入生はその最初の学年です。伝統ある大学として責任と社会への貢献を果たしながら、皆さんと一緒に北里医学スピリッツの歴史を発展させていきたいと思います。
2024年10月に完成した「医学部新校舎(新M号館)」は、講義室や研究室、学生窓口、コミュニティスペースなどが集約された医学部生の基盤施設です。大学病院、臨床教育研究棟(IPE棟)とも直結し、多職種連携教育の拠点として効果的に機能します。

落ち着いた雰囲気のエントランス空間にはソファーとテーブル、椅子をゆったりと配置。授業の合間など休み時間に、同級生との待ち合わせや語らいの場だけでなく、自学スペースとして予習、復習に活用したり、グループ学習やディスカッションの場として利用したり、用途に合わせて有効に活用されています。




スタディラウンジ
自習したり、お弁当を食べたりできる明るくおしゃれな窓際のカウンターです。
パウダールーム
清潔感があり、とてもキレイです!
2年次に行われる「解剖学実習」は、人体の構造を理解するため、実際のご遺体を解剖して行う医学教育の基礎的実習です。1階に新設した実習室には最新のホルマリン除去・排気システムを導入し、各解剖台にはカメラを設置しました。
機能性の向上により6年次の臨床解剖学実習や、病院医師も利用するなど、その用途が多様に広がっています。

最新設備が充実した実習室で解剖学実習に取り組める最初の学年になれたことはとても光栄です。ご遺体を解剖しながら個々の神経や血管を自ら見つけ出すのは非常に難しいですが、その分記憶に残りやすく、さらには臨床的な観点からも学ぶことができるため、とても有意義な実習でした。
後部席用スクリーンを設置。前方のメインスクリーンは2つのスクリーン使用時でも中央スペースは白板を利用できます。

クルズス(Kursusu)は「少人数で行われる講義やセミナー」を指し、臨床実習中のミニ講義や勉強会のような形式で行われます。
例えば、病棟実習での口頭試問の再確認や実践練習など、グループで患者さんとのやりとりを確認し合い、修得します。



「臨床教育研究棟(IPE棟)」は、演習室やスキルスラボなどのチーム医療教育を実践する施設や医療器具・シミュレーターなどを備え、病棟実習を控えた学生をはじめ、研修医や教職員のトレーニングに至るまで広く活用されています。大学病院とブリッチでつながる利便性も特徴です。

臨床実習生(5・6年生)には専用の自習室が設けられており、臨床実習と卒業試験・国家試験に向けての学習https://form.epr-kk.co.jp/cms/wp-admin/に集中できるようにしています。一人ひとり専用の学習机があると同時に、仲間とグループ学習ができるようにもなっています。
5階にある「スキルスラボ」は、医療技術を習得するためにさまざまな手技のトレーニングができる施設です。例えば、手術室、病室やER外来を模した多彩なシミュレーション室が設置されています。
チーム医療演習室も併設され、学生は臨床実習に出る前の4年次など、実際の医療現場を想定した臨床学習を行うことができます。

病院実習の前や期間中など、グループでスキルスラボを利用することは結構あります。授業で習った手技でも、病院では患者さんごとに対応しますから、戸惑ってしまうことも。ここでは心電図モニター装置をはじめ、妊婦体験キット、VRゴーグルを使った手術体験、誤嚥対応など、細かな順番や操作など基本的な動きを中心にメンバー同士で復習しています。

毎朝、医師や看護師をはじめ全職種が集まり、患者さんの情報を共有します。その日の治療計画や懸念点など共有し、検討します。臨床実習でも各診療科のカンファレンスに毎朝参加します。

NICU(新生児集中治療室)実習では、早産児や疾患を持つ新生児のケアを学びます。環境調整や発達支援、家族との関わりなど、小児科ならではのきめ細かな対応を実践的に学び、患者さんおよびご家族に対する医療チームの役割を理解していきます。

小児科は全身管理が必要な診療科のため、小児の呼吸・循環・栄養・神経・感染についてトータルに学べる非常に内容の濃い実習でした。初めての手技は見ているだけでは100%は理解できず、緊張と恐怖すら覚えましたが、隣で先生が丁寧に教えてくれ、サポートしてくださるので、安心して安全に様々な経験を積むことができました。
病棟実習ではグループに分かれ、病室の患者さんを担当し医療チームの一員として治療に参加します。担当医の指導のもと、朝のカンファレンスから病棟回診、治療計画の策定、診断などを体験します。
クルズス、口頭試問で学んだ知識や手技練習などを臨床現場で実践する貴重な機会であり、例えば「身体診察」では眼球運動や腱反射などを診察し運動機能を確認します。

医療チームとともに病棟を巡回し、患者さんの状態を確認し、診療方針を学びます。口頭試問では、主治医や指導医から質問を受け、診断の根拠や治療計画を論理的に説明することが求められます。

こちらの記事掲載冊子は「受験ガイド2026」です。
※2025年5月時点の取材内容
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