OSCE
OSCE とは
OSCEは共用試験として、臨床実習の開始前(4年次)と、終了後(6年次)に実施される実技試験。「オスキー」と呼ばれる。客観的臨床能力試験のこと。
4年次の臨床実習開始前に行うOSCE(Pre-CC OSCE)は、臨床実習で患者さんの診療に参加できる臨床能力「技能・態度」を修得しているかを判定する。このOSCEでは、医療面接、頭頚部・腹部・神経の診察など、課題ごとに試験室(ステーション)が分かれている。受験者はこれを順番に回り、模擬患者やシミュレーターに対して、出題された課題を5分、10分の制限時間内で行う。技能だけではなく、患者さんに配慮して診察をしているか、マナーも評価される。
6年次の臨床実習終了後に行うOSCE(Post-CC OSCE)は、学生を卒業させて良いか、臨床研修を開始できる能力を修得できているかを判定する。このOSCEでは、診察や診断などの基本的臨床能力を総合的に評価する。模擬患者に対して、医療面接、診察、鑑別診断、指導医への報告までの一連の診療のシミュレーションを6課題(原則)行う。
従来は臨床実習の前だけであったが、医師国家試験には実技が含まれていないこともあり、2020(令和2)年度から正式にPost-CC OSCEも実施されることになった。
OSCEの評価は、実施大学と他大学の複数の評価者と、模擬患者からの評価も合わせて判定される。