【東北医科薬科大学】
医学部6年生の4人がExcellence Awardを受賞しました

医学部6年生の4名が、2025年4月10日〜13日に開催された第84回日本医学放射線学会総会において、Excellence Awardを受賞しました

悪性胸膜中皮腫における肋間神経麻痺による腹部膨隆をきたした一例

感想
はじめての学会発表であり、しかも「腫瘍性腹筋麻痺」という聞きなれない病態をテーマにした報告だったため、不安もありましたが、石川先生のご尽力と温かいご助言のおかげで、無事に発表を終えることができ、さらに賞までいただけて大変嬉しく思っています。文献も少ない中で、一つひとつの症状や画像所見を丁寧に見直し、病態を考察していく作業は大変でしたが、非常に勉強になりました。今回の経験を通して、たとえ稀な病気であっても身体所見に立ち返り、「見逃さない目」を持つことの大切さを学びました。また、他大学の先生方による優れた研究や斬新な視点に触れる中で、自分に足りないものや、今後取り組むべき課題が多く見えてきたように感じます。そのような中でこのような評価をいただけたことは、大きな励みとなり、今後の勉学へのモチベーションにもつながりました。これからも、知識と経験を積み重ねてまいります。

悪性股関節屈曲不全症候群に対して放射線治療が効果的であった1例

感想
今回、日本放射線学会総会という舞台での発表機会をいただけたことを大変光栄に思っております。「悪性股関節屈曲症候群」という新たな疾患概念について発表させていただきましたが、このように病態を定義するということは、患者さんの見えなかった苦しみに光を当てるということであり、将来臨床医として働く上でも大きな学びになったと感じました。授業の課題に追われながらの発表準備は大変で、発表もとても緊張し手も脚もふるえましたが、非常によい経験ができたと思います。今後もこの経験を糧にして、臨床現場での気付きを患者中心の医療に活かせるように努めていきたいと考えております。

感覚障害による無痛で治療可能だった腸腰筋膿瘍伴うS状結腸癌の稀な一例

感想
このたびは、稀な病態が重複したS状結腸がんの症例報告にて貴重な賞をいただくことができ、大変光栄に思っております。今回の症例は腸腰筋膿瘍、悪性腸腰筋症候群、そして脊髄梗塞という3つの珍しい病態が絡みあった難解なものでした。どれも頻度が少ない疾患であり、文献も非常に限られている中で発表の準備を進めてまいりました。文献が少ないため、エビデンスに基づいた考察ではなく、病態からもっともらしいと思われる考えを積み重ねて、試行錯誤しながら考察を進めてまいりました。
 今回の発表を通して臨床所見を丁寧に読み解く姿勢と読み解いた先で得られた新たな知見は自分自身にとってたいへん大きな収穫となりました。この経験を活かし、今後も一つひとつの症例に誠実に向き合い、丁寧な観察と考察を重ねていきたいと思います。

医学生によるRatoGuideを用いたAI支援放射線治療計画と従来の治療計画との比較評価を行った1例

感想
今回AIによる治療計画という新しい分野に関する発表を大舞台、放射線学会総会で行えたこと、大変光栄に思っております。今回の発表を通じ、従来放射線治療医、技師、医学物理士の先生方が行ってきた業務が膨大かつ繊細であること、それがAIによってかなり補助される可能性を感じました。開発が盛んにおこなわれているAI技術が、私が医師として一人前になるころにはどんな形で人々を助けてくれるのか、技術の発展にワクワクしています。AIの支援を受けて責任ある判断ができるよう、自分自身も学びを深めていきます。

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データ提供:東北医科薬科大学

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