兵庫医科大学(所在地:兵庫県西宮市、学長:鈴木 敬一郎)医学部 産科婦人科学の馬淵誠士主任教授らは、放射線治療後の再発子宮頸がんに対して、手術支援ロボット「hinotori™ (ヒノトリ)」による広汎子宮全摘出術に成功しました。腫瘍は完全に摘出され、術後の合併症なく 退院に至っています。放射線治療後の再発子宮頸がんに対して広汎子宮全摘出術を行う施設は 国内でも限られており、ヒノトリを使用した手術の成功は世界で初めてです。放射線治療後の再発子宮頸癌に対する手術は難易度が高く、これまでは限られた施設で開腹手術として実施されてきました。ロボット支援下手術による広汎子宮全摘出術が取り入れられることで、より精緻な手術が可能になるだけでなく、患者の身体への負担が軽減し、早期の社会復帰が期待されます。
*広汎子宮全摘術:子宮とともに、卵管、卵巣、膣、子宮の周りの組織を含めた広範囲を摘出する手術。ロボット支援下の広汎子宮全摘術は保険適用外であり、自由診療として実施しました。
「hinotori™(ヒノトリ)」の導入について
手術支援ロボット「hinotori™サージカルロボットシステム」(以下、ヒノトリ)は、川崎重工業株式会社とシスメックス株式会社の共同出資により設立された神戸市の株式会社メディカロイドが開発した初めての国産の手術支援ロボットです。ヒノトリは、コンパクトな作りになっており、オペレーションアームは人の腕のようになめらかに動くことから手術をスムーズに進めることが可能です。当院では、2024年8月から泌尿器科(前立腺がん・腎がんなど)や産科婦人科(子宮体がんなど)でヒノトリによる手術を開始し、下部消化管外科や上部消化管外科でも導入しました。今後は肝胆膵外科(11月頃)や呼吸器外科(時期未定)でも導入を予定しています。
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データ提供:兵庫医科大学